出産後、初めてトイレに行くのが怖かった――そんな声は少なくありません。
会陰の痛み、尿漏れ、排尿のしづらさなど、産後の体は産前と大きく変化しています。
日本産科婦人科学会の調査によると、産後3日以内に「排尿しにくい」と感じる女性はおよそ3割にのぼると言われています。
これは恥ずかしいことでも、珍しいことでもなく、出産によって骨盤底筋や神経が一時的に弱っているために起こる自然な現象です。
本記事では、産後のトイレ事情がなぜ変わるのか、どのような点に注意すべきか、そして自宅やジムでできるケア方法を医学的見地から詳しく解説します。
焦らず、安心して回復していくための知識を一緒に身につけていきましょう。
1. 産後のトイレ事情:出産前との違いとは?

出産を終えた直後、多くのママが最初に感じる体の変化のひとつが「トイレの違和感」です。
排尿が怖い、出にくい、あるいは尿漏れしてしまうなど、産前とは明らかに感覚が異なります。
これは、出産時に骨盤周辺の筋肉や神経に大きな負担がかかるためであり、体の自然な回復過程の一部です。
骨盤底筋のゆるみと尿漏れの関係
妊娠・出産を経て最も影響を受ける筋肉のひとつが「骨盤底筋」です。
この筋肉は膀胱や子宮、直腸などの臓器を支える役割を持っています。
出産時、赤ちゃんが産道を通過する際に筋肉が伸ばされ、微細な損傷や神経への圧迫が起こることで、一時的に尿をコントロールする力が弱まります。
その結果、くしゃみや立ち上がりなどの軽い動作でも尿漏れが起こることがあります。
日本泌尿器科学会の報告によると、産後6か月以内に一度でも尿漏れを経験する女性は約40%にのぼるとされています。
会陰切開や裂傷後の痛みと「排尿の怖さ」
自然分娩の約7割が会陰切開、もしくは会陰裂傷を伴うといわれています。
この縫合部の痛みや腫れによって、排尿時に「しみるような痛み」を感じることが多いです。
また、「痛みが怖くてトイレを我慢してしまう」ケースもありますが、我慢すると膀胱に尿がたまり過ぎて膀胱炎のリスクが高まるため注意が必要です。
医師の指導のもと、排尿後にぬるま湯のシャワーで洗い流すなど、清潔を保ちながら少しずつ慣らしていくことが大切です。
帝王切開後の腹圧変化と排便トラブル
帝王切開の場合も、腹部の手術によって腹筋群の力が低下し、いきむことが難しくなるため、排便困難を感じる方が少なくありません。
また、術後の痛み止め薬の副作用で便秘が起こることもあります。
このような場合は、食物繊維を意識的に摂る、こまめに水分をとるなど、腸の働きを助ける工夫が必要です。
医師の判断で緩下剤を使用するケースもありますが、自己判断で市販薬を使用するのは避けましょう。
2. なぜ産後は排尿・排便トラブルが起きやすいのか

出産後のママがトイレで違和感を覚えるのは、単なる「疲労」ではありません。
その背景には、妊娠・出産で起こるホルモンや神経、筋肉の複合的な変化があります。
ここでは、医学的な視点からその主な原因を3つに分けて説明します。
約3割の女性が経験する「排尿困難」
日本産科婦人科学会の報告によると、出産後3日以内に排尿困難を経験する女性は全体の約30%に上ります。
これは、分娩時に膀胱や尿道周辺の神経が一時的に圧迫され、排尿を促す信号がうまく伝わらなくなることが原因です。
また、会陰部の腫れや痛みによる恐怖心から、意識的に尿を我慢してしまうこともあります。
尿をため過ぎると膀胱の筋肉が伸びきり、排尿機能がさらに低下するため、できるだけ早期の排尿が推奨されています。
ホルモンバランスの変化と神経反応の遅れ
出産後は「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が急激に低下します。
このホルモンは膀胱や尿道の粘膜を保護し、筋肉の弾力を維持する役割がありますが、分泌が減ることで粘膜が乾燥し、尿漏れや排尿痛を感じやすくなります。
また、出産時の強いいきみや会陰の損傷により、骨盤底筋群の神経伝達が一時的に鈍くなることもあり、「トイレの感覚が鈍い」と感じるママも少なくありません。
血行不良やむくみがもたらす内臓圧迫
出産後は体内の血液量や水分バランスが変化し、下半身にむくみが生じやすくなります。
骨盤内の血流が滞ると、膀胱や腸に圧がかかり、排尿や排便がしづらくなるケースも。
特に帝王切開の方は、手術による炎症で腹部の循環が悪くなりやすいため、術後早期から医師の指導のもと軽い足の運動を取り入れることが重要です。
血流を促すことで、骨盤内の回復スピードが高まり、トイレトラブルの改善にもつながります。
3. 産後のトイレトラブルを防ぐ・改善するためのケア

産後のトイレトラブルは「時間が解決してくれるもの」と思われがちですが、実は正しいケアを行うことで回復を早めることができます。
ここでは、自宅で無理なく実践できる3つのセルフケア方法を紹介します。
排尿前後の「会陰部シャワー」で清潔を保つ
出産直後の会陰部は非常にデリケートな状態です。
排尿の際にしみるような痛みを感じる場合は、ぬるま湯を軽くあてながら排尿すると刺激を和らげられます。
また、排尿後には洗浄ボトルやシャワーで優しく洗い流し、乾いた清潔なタオルで軽く押さえるように水分を拭き取りましょう。
石けんを多用すると皮膚の常在菌バランスを崩すことがあるため、使用は1日1回程度で十分です。
常に「清潔・乾燥・通気性」を意識することが感染症予防の第一歩です。
骨盤底筋トレーニング(ケーゲル運動)の正しい方法
骨盤底筋群は、膀胱や子宮、腸を下から支える“体の土台”のような筋肉群です。
これを鍛えることで尿漏れ防止や排便のコントロール力が高まり、内臓下垂の予防にもつながります。
方法はとても簡単で、「おしっこを途中で止めるように」膣と肛門を同時に3秒締め、3秒緩める動作を10回×1セットとして1日3セットを目安に行いましょう。
寝たまま、座ったまま、立ったままなど、姿勢を選ばずにできるのが魅力です。
産後1か月検診で医師の許可が出ていれば、無理のない範囲で少しずつ取り入れてみてください。
水分摂取と食物繊維で排便をスムーズに
排便トラブルを予防するには、腸の動きを整えることが欠かせません。
便秘は会陰部の痛みを悪化させる要因にもなるため、十分な水分補給とバランスの取れた食事を意識しましょう。
特に、野菜・海藻・豆類・オートミールなどに含まれる食物繊維は、腸内環境を整え、自然な排便を促してくれます。
授乳中のママは水分が不足しやすいため、1日あたり1.5〜2リットルを目安にこまめな摂取を心がけてください。
温かい白湯やルイボスティーなど、カフェインを含まない飲み物がおすすめです。
4. 無理せず体を整える:トイレトラブル改善とパーソナルトレーニングの関係

出産後の体は、見た目以上にダメージを受けています。
トイレトラブルの多くは、骨盤周辺の筋肉や神経の回復がまだ十分でないことが原因。
この時期に大切なのは「がんばる」ことではなく、「正しく整える」ことです。
ここでは、パーソナルトレーニングがどのように産後の体とトイレの悩みをサポートできるかを紹介します。
専門家監修のもとで骨盤底筋を安全に鍛える
自己流で骨盤底筋を鍛えようとしても、正しい筋肉に力を入れられていないケースが少なくありません。
パーソナルトレーナーは、解剖学的知識をもとに姿勢や呼吸法を確認しながら、安全に筋肉を使えるよう指導します。
医師の許可が出た後、1日10分ほどの軽いエクササイズを続けるだけでも、尿漏れや便秘の改善が見られるケースがあります。
筋肉の使い方を正しく覚えることで、トイレ時の違和感が軽減されるだけでなく、体幹の安定感も取り戻せます。
「トイレが楽になる」体の使い方を学ぶ
産後のママは、育児中の抱っこや授乳などで前傾姿勢になりがちです。
骨盤が後傾すると腹圧のコントロールが難しくなり、排尿や排便にも影響します。
パーソナルジムでは、体幹を安定させながら骨盤を正しい位置に戻すためのストレッチや軽いピラティスを取り入れることができます。
これにより、腹圧がスムーズにかかり、トイレ動作も自然に行えるようになります。
心のサポートとしてのトレーニング環境
トイレに関する悩みは、恥ずかしくて相談しづらいテーマのひとつです。
しかし、同じような経験をしたトレーナーや産後ケアの知識を持つ専門家と話すことで、「自分だけじゃない」と気持ちが軽くなる方も多いです。
安全な運動環境の中で、体を動かしながら心も整えていくことは、産後のメンタルケアにもつながります。
焦らず、自分のペースで少しずつ体を取り戻していきましょう。
産後のダイエットにはMommy Gymがおすすめ

Mommy Gymは産後のお悩みに特化したボディメイクメソッドで産後のお悩みに悩まれているママの心身のトラブルを解決するために作られたパーソナルジムです。
HP:https://astp.website/mommygym/
特徴
・コンディショニング重視の産後ケアメソッド
産婦人科医監修の安全なトレーニング設計。産後の身体に配慮したプログラムで無理なく理想のボディへ。
・専門チームによる包括的なサポート
産後専門トレーナー・医師・栄養士が連携し、一人ひとりの体調や生活リズムに合わせたプログラムを作成します。
・お子様連れOK
お子様と一緒に通えるジムだから、無理なく続けられます。
料金・コース
| コース名 | 月額料金(税込) | 一回あたり金額 | 備考 |
| サブスク4 | 36,000円 | 9,000円 | 月4回 |
| サブスク6 | 51,000円 | 8,500円 | 月6回 |
| サブスク8 | 64,000円 | 8,000円 | 月8回 |


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