出産を終えた多くのママが経験する「会陰切開」。出産時に赤ちゃんの通り道を広げるために行われる医療処置ですが、産後には痛みや違和感が残ることもあります。
実際、日本では経腟分娩を行った約6〜7割の女性が会陰切開を経験すると言われています。痛みが続く期間やケアの方法を知らずに、不安を抱えたまま過ごしてしまう方も少なくありません。
この記事では、産婦人科医の監修のもと、会陰切開後に起こりやすい症状や回復の経過、そして自宅でできるセルフケアや安全に体を整えるパーソナルトレーニング方法について詳しく解説します。
「痛みがいつまで続くのか」「運動を再開していいのか」と悩む産後ママが、安心して前向きに回復できるようサポートする内容です。
1. 会陰切開とは?産後ママの約6割が経験する医療処置

出産の際、赤ちゃんが産道を通りやすくするために「会陰部(えいんぶ)」を医師が小さく切開する処置を「会陰切開」と呼びます。会陰は膣と肛門の間にある柔らかな筋肉で、赤ちゃんの頭が出るときに強く伸ばされるため、自然に裂けてしまうことを防ぐ目的で行われます。
(1)なぜ会陰切開が行われるのか
会陰切開は、母体や赤ちゃんを守るための医療的判断に基づく処置です。
初産婦の場合、会陰の伸びが十分でないことが多く、赤ちゃんの頭が大きい・吸引分娩が必要・分娩が長引いているなどの状況で実施されます。
会陰が自然に裂ける「会陰裂傷」になると、傷が不規則で治りにくい場合もあるため、医師がコントロールした形で切開する方が治癒が早いというメリットがあります。
(2)どのくらいの人が経験するのか
日本産科婦人科学会のデータによると、経腟分娩を行う女性の約60〜70%が会陰切開を経験しています。
特に初産婦では7割以上と高く、2人目以降の出産では3〜4割程度まで下がる傾向があります。
つまり、出産を経験したママの多くが通る「一般的な医療処置」であり、決して珍しいものではありません。
(3)処置の流れと痛みの程度
切開は赤ちゃんの頭が出る直前に行われ、局所麻酔を使用するため、処置自体の痛みはほとんど感じません。
出産後は医師が丁寧に縫合しますが、麻酔が切れたあとに痛みや腫れ、突っ張るような感覚が出ることがあります。
一般的に痛みのピークは産後2〜3日で、1週間ほどで落ち着き、1か月後にはほとんどの方が違和感なく過ごせるようになります。
(4)医学的に見る回復の仕組み
会陰切開後の組織は、「炎症期 → 増殖期 → 再構築期」という3段階を経て治癒します。
初期の炎症期(約3日間)では赤みや熱感があり、次に新しい血管やコラーゲンが増える増殖期(約1〜2週間)を経て、再構築期(約1か月)に傷跡が安定します。
体温が低い・栄養が不足している・血流が悪い場合は回復が遅れることもあるため、産後はしっかり食事と休息を取ることが重要です。
このように、会陰切開は出産を安全に行うための医療行為であり、正しいケアを行えば多くのママが1か月前後で自然に回復します。焦らず、自分の体のペースを大切にしましょう。
2. 会陰切開後に起こりやすい産後の症状

会陰切開後は、出産時に損傷を受けた組織が回復するまでの間、痛みや違和感が続くことがあります。これらは自然な治癒の過程で起こるもので、多くのママが経験する一時的な症状です。
日本産科婦人科学会の報告によると、経腟分娩後に会陰部の痛みを感じる人は約8割にのぼり、そのうち半数近くが「1週間以上痛みが続いた」と回答しています。ここでは、会陰切開後に特に多い症状と注意すべきポイントを解説します。
(1)痛み・腫れ・熱感
出産直後は会陰部に炎症反応が起こり、腫れや熱感を伴う痛みを感じやすくなります。
これは損傷部位の血流が一時的に増え、修復を促しているサインでもあります。
通常は数日〜1週間ほどでピークを過ぎ、冷却や安静で和らいでいきます。
ただし、熱を持つ腫れが長引く場合は感染の可能性もあるため、早めに医師に相談しましょう。
(2)排尿・排便時のしみる痛み
縫合部に尿や便が触れるとしみるような痛みを感じることがあります。
この場合、排尿時には温水をかけながら行うことで刺激を和らげることができます。
また、便秘は傷口への圧力を強めるため、食物繊維や水分を十分に摂取して便を柔らかく保つことが大切です。
(3)座る・歩くときの違和感
会陰部は座位で圧迫されやすいため、椅子に座るときに痛みや突っ張りを感じることがあります。
この場合、ドーナツ型クッションを使用すると患部の圧迫を避けられます。
また、長時間同じ姿勢で過ごすと血行が滞り、治癒が遅れるため、こまめに体勢を変えることも効果的です。
(4)性交痛・筋肉の緊張
産後1〜2か月が経過しても性交時に痛みを感じる場合があります。
これは瘢痕組織(治癒後の硬くなった組織)が残っていることや、骨盤底筋群が過緊張を起こしている可能性が考えられます。
強い痛みが続くときは、無理に性交を再開せず、医師の診察を受けた上でストレッチや骨盤底筋のリハビリを検討しましょう。
これらの症状は多くの場合、適切なケアで改善しますが、膿・出血・悪臭・発熱などがある場合は感染のサインです。
無理に我慢せず、早期に医療機関を受診することが回復を早める第一歩となります。
3. 会陰切開の回復期間と再発リスク

会陰切開後の回復には個人差がありますが、一般的に1〜2週間で強い痛みが和らぎ、約1か月で日常生活に支障がない程度まで回復します。
ただし、縫合の深さや出産時の損傷度、感染・体質・生活習慣などによって経過は変わるため、各段階で適切なケアを行うことが重要です。
(1)産後1週間:痛みと腫れのピーク
出産直後から1週間程度は、会陰部の炎症反応が最も強く、痛み・腫れ・熱感がピークになります。
この時期は冷却を中心に、安静と清潔保持を優先しましょう。トイレ後の洗浄ボトルの使用や、ドーナツ型クッションでの座位が有効です。
無理に動くと縫合部に負担がかかるため、家族やパートナーのサポートを得ながら休息を取ることが大切です。
(2)産後2週間:違和感の軽減と歩行の安定
2週目に入ると、傷の炎症が落ち着き、腫れや痛みが和らぎ始めます。
歩行や排尿・排便もスムーズになり、短時間であれば座って過ごすことも可能になります。
ただし、まだ組織の再生期にあたるため、長時間の座位や重い荷物を持つ動作は避けましょう。
体を温めることで血流が促進され、治癒を助けます。
(3)産後1か月:痛みがほぼ消失、日常生活へ復帰
産後1か月頃になると、傷の表面が閉じ、痛みはほとんど感じなくなります。
この時期に医師の診察を受けて、傷の治り具合を確認してもらいましょう。
ただし、瘢痕(はんこん)組織が残ることで、突っ張るような違和感が残る場合があります。
骨盤底筋をゆるめる軽いストレッチや深呼吸を取り入れることで、緊張を緩和できます。
(4)産後2〜3か月:性交・軽い運動の再開目安
多くの産婦人科では、産後6〜8週を過ぎてから性交や軽い運動の再開をすすめています。
傷の内部が完全に回復するまでには約2〜3か月かかるとされており、早すぎる運動や性交は痛みや再裂傷の原因になることがあります。
再開時には、痛みがないか・出血がないかを確認し、違和感がある場合は医師に相談してください。
(5)再発や慢性痛のリスク
ごくまれに、傷口が再び開く「離開」や、神経の過敏による慢性痛が起こる場合があります。
特に瘢痕部が硬くなり、神経を圧迫しているケースでは、マッサージや骨盤底筋リハビリが有効です。
長期間違和感や痛みが続く場合は、「我慢せず受診」が鉄則。産後専門の理学療法士によるケアや、パーソナルトレーニングでの血流改善も回復を助けます。
4. 医学的根拠に基づくセルフケアと生活習慣

会陰切開後の回復を早めるためには、痛みを我慢するよりも「正しいケア」と「体の使い方」を意識することが大切です。
ここでは、産婦人科医が推奨するセルフケアを4つの視点から紹介します。どれも特別な道具がなくても自宅で実践できる内容です。
(1)清潔ケア:感染予防と湿潤環境のバランスを保つ
会陰部はデリケートな粘膜部分であり、排泄や出血の影響を受けやすい部位です。
排尿・排便のたびに洗浄ボトルやぬるま湯で優しく洗い、清潔なガーゼやタオルで軽く押さえて乾かしましょう。
過度に乾燥させると治癒に必要な湿潤環境が損なわれるため、通気性の良い下着を選び、ナプキンはこまめに交換するのがポイントです。
炎症や悪臭を感じた場合は、早めに医療機関で確認を。
(2)姿勢ケア:会陰部への圧迫を避ける座り方・寝方
座るときはドーナツ型やU字型のクッションを使用し、直接会陰部に圧力をかけないようにします。
長時間の座位を避け、横向きに寝る姿勢を取り入れることで血流を促進できます。
また、腰や骨盤に負担をかけないために、授乳や抱っこの際も背中を丸めず、クッションを利用して高さを調整すると快適です。
(3)栄養ケア:傷の治りを支える食事バランス
皮膚や筋肉の修復には「たんぱく質」と「ビタミンC」「鉄分」が欠かせません。
鶏むね肉・豆腐・魚・卵などの良質なたんぱく源を中心に、ブロッコリーやパプリカなどのビタミンC食材を組み合わせましょう。
鉄分不足は疲労感や回復遅延を招くため、ほうれん草・レバー・小松菜なども積極的に摂るのがおすすめです。
水分は1日1.5〜2Lを目安に、常温の水や麦茶をこまめにとりましょう。
(4)軽運動ケア:骨盤底筋を整えるやさしい体操
産後1〜2週間を過ぎて痛みが落ち着いたら、呼吸に合わせて骨盤底筋群を意識する「産褥体操」を始めてみましょう。
仰向けで膝を立て、深く息を吸いながらお尻の穴を軽く締め、吐くときに力を抜きます。
1回5秒程度の収縮を10セット行うだけでも、血流が改善し回復が促進されます。
過度な運動は禁物ですが、「呼吸+小さな動き」で体が回復モードに切り替わります。
この4つのケアを継続することで、痛みの軽減だけでなく、再発防止・産後の体型回復にもつながります。
無理をせず、少しずつ「自分の体を取り戻す時間」を大切にしましょう。
5. 会陰切開後の痛みを軽減するためのパーソナルトレーニング活用法

会陰切開の回復を早め、痛みを和らげるためには「安静だけでなく、正しい動き」を取り入れることが重要です。
近年では、産後専門のパーソナルトレーニングが、血流改善・筋肉の再教育・骨盤の安定に役立つとして注目されています。
ここでは、医療的観点からも推奨される安全なトレーニングの考え方を紹介します。
(1)なぜ運動が回復に役立つのか
会陰切開後は、痛みを恐れて動かない状態が続くと、下半身の血流が滞りやすくなります。
血行不良は治癒を遅らせ、瘢痕組織の硬化や骨盤底筋の機能低下を招くリスクがあります。
軽いストレッチや深呼吸を取り入れることで、酸素供給が高まり、修復に必要な栄養素が患部に届きやすくなります。
つまり、正しい運動は「傷を守ること」と「治すこと」の両立を助けるのです。
(2)安全に始められる産後トレーニングのタイミング
一般的に、医師の産後1か月健診で問題がないと判断されたら、軽度な運動を再開できます。
特に会陰切開を経験したママは、まずは「骨盤を安定させる呼吸法」や「骨盤底筋の緊張をゆるめる動き」から始めるのが理想です。
急に腹筋や下半身トレーニングを行うと、縫合部への圧がかかるため、専門家のサポートを受けながら段階的に行うことが安心です。
(3)パーソナルトレーニングで得られる効果
産後専門のパーソナルトレーナーは、医学的な視点をもとに「骨盤底筋」「腹横筋」「内転筋」など、出産でダメージを受けた深部筋肉にアプローチします。
これにより、以下のような効果が期待できます:
- ・会陰部の血流促進による痛みの軽減
- ・骨盤のゆがみ改善による腰痛・恥骨痛の予防
- ・姿勢改善による骨盤底筋の再教育
- ・下腹部のたるみ・尿漏れの改善
特に、理学療法士と連携しているジムでは、医療的リスクに配慮したプログラムが組まれるため、安心して継続できます。
(4)運動と心のケアを両立することが大切
産後はホルモンバランスの変化により、気分の落ち込みや不安を感じやすい時期です。
パーソナルトレーニングは、体を整えるだけでなく、トレーナーとの対話を通じて心のリフレッシュにもつながります。
定期的な運動習慣が「自己肯定感の回復」や「ママとしての自信」にも好影響を与えることが、近年の研究でも示されています。
(5)専門トレーナーと二人三脚で無理なく回復を
会陰切開の痛みがあるうちは、無理に筋トレを行う必要はありません。
大切なのは「痛みを悪化させない範囲で、体を動かす習慣を取り戻す」こと。
産後専門トレーナーがマンツーマンで状態を確認しながら指導してくれるため、自己流では得られない安心感があります。
ママの回復ペースに合わせたプログラムで、少しずつ体と心を整えていきましょう。
もし「体を動かしたいけれど、何から始めていいかわからない」と感じている方は、産後専門のパーソナルジムの体験から始めてみてください。
あなたのペースで、痛みのない毎日を取り戻すサポートを受けられます。
産後のダイエットにはMommy Gymがおすすめ

Mommy Gymは産後のお悩みに特化したボディメイクメソッドで産後のお悩みに悩まれているママの心身のトラブルを解決するために作られたパーソナルジムです。
HP:https://astp.website/mommygym/
特徴
・コンディショニング重視の産後ケアメソッド
産婦人科医監修の安全なトレーニング設計。産後の身体に配慮したプログラムで無理なく理想のボディへ。
・専門チームによる包括的なサポート
産後専門トレーナー・医師・栄養士が連携し、一人ひとりの体調や生活リズムに合わせたプログラムを作成します。
・お子様連れOK
お子様と一緒に通えるジムだから、無理なく続けられます。
料金・コース
| コース名 | 月額料金(税込) | 一回あたり金額 | 備考 |
| サブスク4 | 36,000円 | 9,000円 | 月4回 |
| サブスク6 | 51,000円 | 8,500円 | 月6回 |
| サブスク8 | 64,000円 | 8,000円 | 月8回 |



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