産後、抱っこや授乳が増えるにつれて「二の腕がずっと痛い…」「腕がパンパンに張ってだるい」という悩みを抱えるママは少なくありません。実際、産後半年以内の女性の約70%が腕・手の痛みを経験したという調査もあり、これは妊娠中の筋力低下やホルモン変化、育児姿勢のクセが重なることで起こる“医学的に説明できる不調”です。特に二の腕の筋肉(上腕三頭筋)は、赤ちゃんを支える動作で過度に使われやすく、産後の体幹の弱さが加わることで痛みが慢性化しやすくなります。
本記事では、産後ママの二の腕が筋肉痛になりやすい原因、放置すると起こる問題、注意すべき悪化要因、そして安全にできる改善・予防方法をわかりやすく解説します。毎日の抱っこや授乳を少しでもラクにしたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. 産後に二の腕が筋肉痛になりやすい医学的な理由

産後のママが「二の腕だけ異常に痛い」「抱っこすると腕がすぐに疲れる」と感じるのは、決して気のせいではありません。妊娠中から続く身体の変化、産後特有の姿勢、ホルモンバランスの影響によって、二の腕(上腕三頭筋)への負荷が急激に増えるためです。ここでは、その背景を医学的に解説します。
① 妊娠〜産後で体幹が弱くなり、腕への負担が増える
妊娠中はお腹が大きくなる影響で腹筋群(特に腹直筋・腹横筋)が引き伸ばされ、産後は筋力が明らかに低下した状態になります。
体幹が弱くなると、赤ちゃんを抱き上げる際に本来“体幹+背中”で支える負荷の多くを腕だけで受けてしまうため、二の腕の筋肉痛が起こりやすくなります。
② 授乳・抱っこで「肘を曲げ続ける姿勢」が長時間続く
授乳姿勢や抱っこでは、上腕三頭筋が常に緊張状態になりやすく、反復的な負荷が蓄積されます。
特に産後1〜3ヶ月は授乳回数も多く、ある研究では新生児期の授乳は1日8〜12回、1回あたり20〜40分とされており、腕の筋肉はほぼ休む暇がありません。これが慢性的な二の腕の張り・重だるさにつながります。
③ 産後特有のむくみ・ホルモン変化による血流低下
産後は水分バランスが乱れ、むくみが生じやすい時期です。むくみが二の腕や手首周りの血流を妨げると、筋肉の疲労物質(乳酸など)の排出が遅れ、痛みが強く感じられることがあります。
また、リラキシンというホルモンの影響で関節が不安定になり、腕や肩の筋肉がより頑張らざるを得ないことも筋肉痛の要因です。
④ 姿勢の崩れ(猫背・巻き肩)が直接的に二の腕へ負荷をかける
産後ママの多くが悩む「猫背・巻き肩」姿勢は、肩甲骨が外側に開いた状態を作り、上腕三頭筋に常に緊張を強いる姿勢です。
肩甲骨が正しい位置にないと腕の筋肉は効率的に使えず、些細な動作でも疲労が溜まりやすくなります。
これらの要因が複合的に重なるため、産後の二の腕は“日常動作だけで筋肉痛が起こりやすい状態”にあります。放置すると、肩こりや手首痛、腱鞘炎など他の不調への連鎖が起こりやすい点にも注意が必要です。
2. 二の腕の筋肉痛が引き起こす日常生活での問題

二の腕の筋肉痛は「痛い」「重だるい」という不快感だけでなく、抱っこ・授乳・家事などの毎日の動作に大きく影響します。痛みをかばう姿勢が続くと、腕以外の部位にも負担が広がり、産後の体調不良が連鎖的に悪化することがあります。ここでは、その具体的な影響を解説します。
① 抱っこ・授乳がつらくなり、腕の疲労が慢性化する
赤ちゃんの体重は、生後1〜3ヶ月で約4〜6kg、生後6ヶ月には7〜8kgに到達するとされており、産後の筋力が低下したママにとっては大きな負荷です。
二の腕が痛いと抱っこや授乳姿勢が安定しづらくなり、さらに腕の筋肉を酷使する悪循環に陥ります。これが慢性的な張り・重だるさを引き起こしやすくなります。
② 肩こり・首こり・背中の張りへ痛みが波及する
腕の筋肉痛をかばって肩をすくめる姿勢が続くと、僧帽筋・肩甲挙筋・広背筋といった上半身の筋肉に余計な負担がかかります。
実際、整形外科の研究では「腕の疲労は肩甲骨の動きを制限し、肩こりを悪化させる原因になる」と報告されています。二の腕の痛みは単独ではなく、上半身全体の不調へつながる可能性が高いのです。
③ 痛みを避ける姿勢が“猫背・巻き肩”を助長する
二の腕が痛むと、無意識に肘を体に近づけたり、肩を丸めて腕を守る姿勢を取りやすくなります。この姿勢は猫背や巻き肩を深刻化させ、肩甲骨が外側に開いた「不安定な状態」を作ります。
姿勢が崩れると体幹がさらに弱まり、抱っこや家事の度に二の腕へ余計な負荷がかかるため、筋肉痛が改善しにくくなる悪循環が生まれます。
④ 腕・手首の腱鞘炎やしびれにつながる可能性も
二の腕の筋肉痛が続くと、前腕の筋肉への負担も増え、腱鞘炎(ドケルバン病)や手首のしびれへ進行するケースも珍しくありません。
特に産後はむくみによる神経圧迫が起こりやすく、腕全体の痛みが強く感じられやすい時期です。二の腕の痛みを軽視すると、より重い症状に発展することがあるため注意が必要です。
このように、二の腕の筋肉痛は“腕だけの問題”ではなく、産後の生活の質そのものに影響します。早期に原因を見極め、適切なケアを始めることが大切です。
3. 産後の二の腕の筋肉痛を悪化させやすいNG習慣

二の腕の筋肉痛は「使いすぎだけが原因」と思われがちですが、実は日常生活の中に潜むクセや習慣が痛みを長引かせているケースが多くあります。ここでは、産後ママが無意識のうちに続けてしまいがちな“悪化させる行動”を医学的な視点から解説します。
① 腕だけで赤ちゃんを支える抱っこ姿勢
赤ちゃんを抱き上げるとき、腕だけで体重を受けてしまうクセは二の腕の痛みを悪化させる代表的なNG習慣です。
産後は体幹筋が弱っているため、腕だけで赤ちゃんを支えようとすると上腕三頭筋に大きな負荷が集中し、筋肉疲労が慢性化します。
正しくは“体幹+肩甲骨+腕”で支える必要がありますが、体幹の弱さから腕に頼りすぎる状態になりやすい点が注意ポイントです。
② 授乳中の前かがみ・猫背姿勢
授乳時に前のめりになったり、肩を丸めた猫背姿勢が習慣化すると、肩甲骨が外側へ広がり、二の腕の筋肉が常に引っ張られた状態になります。
研究では「猫背姿勢は肩関節の動作効率を低下させ、腕に余計な負荷をかける」と報告されており、産後の二の腕痛を悪化させる大きな要因です。
授乳クッションを使わずに腕だけで赤ちゃんを支えるのもNGです。
③ 睡眠不足による筋肉の回復遅延
産後は細切れ睡眠になりやすく、筋肉が修復される深い睡眠(ノンレム睡眠)が十分に取れないことで、筋痛の回復が遅れます。
海外の産婦人科レビューでは「睡眠時間が5時間未満の育児中女性は筋疲労・痛みの発生率が約1.8倍に増加」と示されており、睡眠不足は痛みの慢性化に直結します。
“寝不足+腕の酷使”が続くと、二の腕の痛みが強まりやすくなります。
④ 自己流マッサージや強すぎるストレッチ
痛みをごまかすために二の腕を強く揉んだり、無理な角度でストレッチすることは逆効果です。
筋肉の微細な損傷を悪化させたり、炎症を広げてしまう可能性があり、特に産後のむくみ・血流低下がある時期は痛みが強く出やすい傾向があります。
“気持ちいいけど悪化する”というパターンになりやすいため注意が必要です。
これらのNG習慣は、二の腕の筋肉痛を長引かせるだけでなく、全身の姿勢バランスを崩し、肩こり・腰痛・腱鞘炎などの他の不調へと連鎖しやすくなります。痛みが続くと感じたら、早めに改善策を取り入れることが大切です。
4. 産後ママが安全にできる二の腕の筋肉痛の改善・予防方法

産後の二の腕の筋肉痛を改善するためには、「二の腕だけを鍛える」のではなく、体幹・肩甲骨・姿勢を含めた“全身の使い方”を整えることが重要です。ここでは、医学的根拠を踏まえた上で、産後ママが自宅で無理なく取り入れられる改善方法を紹介します。
① 肩甲骨をほぐして血流を改善する「肩甲骨ゆらし」
二の腕の筋肉(上腕三頭筋)は肩甲骨と連動して動くため、肩甲骨周りが固まると腕の疲労が抜けにくくなります。
肩を大きく回す、ゆっくり上下させるだけでも肩甲骨の可動域が広がり、血流が改善されやすくなります。
これは整形外科の研究でも「肩甲骨の可動性向上は上肢の筋疲労回復に有効」と示されています。
② 産後の負担が少ない「肘伸ばしストレッチ」
二の腕の張りが強い場合は、肘を無理に伸ばす強いストレッチは逆効果です。
産後は筋繊維がデリケートな状態のため、20〜30秒ほど軽く伸びる程度のストレッチを続けるのが安全です。
ゆっくり呼吸しながら反動なしで行うのがポイントです。
③ 体幹から腕の負担を減らす「腹圧の再学習」
産後は腹筋(特に腹横筋)が弱くなり、腕に負担がかかる姿勢になりがちです。
背中を丸めず、軽くお腹を引き込むようにして呼吸する「ドローイン」を行うことで、体幹が安定し、二の腕が受ける負荷が軽減されます。
腹圧の再学習は、抱っこや授乳の姿勢改善にもつながり、痛みの予防に非常に効果的です。
④ 正しい抱っこ・授乳姿勢で腕の負担を最小限にする
抱っこや授乳は毎日の動作だからこそ、姿勢を少し改善するだけで痛みの軽減につながります。
・腕だけで赤ちゃんを支えない(体幹と胸で支える意識)
・授乳クッションを活用して腕への負荷を軽減
・枕や座布団を使って赤ちゃんの位置を高くする
これらを実践するだけで、二の腕の筋肉痛がかなり改善しやすくなります。
⑤ パーソナルトレーニングによる「姿勢矯正 × 筋力回復」アプローチ
産後特有の姿勢の崩れ、腹圧の低下、体幹の弱さは、自己流では気づきにくい点が多いのが現実です。
パーソナルトレーニングでは、
・産後に弱くなりやすい筋肉(腹横筋・中殿筋)へのアプローチ
・肩甲骨の位置改善
・安全な二の腕トレーニングの負荷調整
が可能で、短期間での改善が期待できます。
「痛みが長引く」「子どもを抱くのがつらい」という場合は、専門家による伴走が早期回復へつながります。
産後の二の腕の筋肉痛は、原因を理解し、正しいケアを継続すれば必ず改善できます。無理のない範囲で少しずつ取り入れ、育児中でもラクに動ける身体を取り戻していきましょう。
産後のダイエットにはMommy Gymがおすすめ

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特徴
・コンディショニング重視の産後ケアメソッド
産婦人科医監修の安全なトレーニング設計。産後の身体に配慮したプログラムで無理なく理想のボディへ。
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産後専門トレーナー・医師・栄養士が連携し、一人ひとりの体調や生活リズムに合わせたプログラムを作成します。
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お子様と一緒に通えるジムだから、無理なく続けられます。
料金・コース
| コース名 | 月額料金(税込) | 一回あたり金額 | 備考 |
| サブスク4 | 36,000円 | 9,000円 | 月4回 |
| サブスク6 | 51,000円 | 8,500円 | 月6回 |
| サブスク8 | 64,000円 | 8,000円 | 月8回 |



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